人とAIとの会話に散らばった「やり残し」を、今判断できる少数のActionへ。
AIエージェントに仕事を頼むほど、その仕事を覚えておくのは人間になる。
Open Loop Inboxは、Codexの複数セッションに残った依頼やネクストアクションを回収し、後続の会話と実行結果まで照合するInboxです。 同じ依頼は一つにまとめ、すでに終わった作業は除外し、条件が足りない作業は一問だけ確認します。
これは、ToDoを増やすAIではありません。 判断する件数を減らし、残った仕事をその場で終わらせるAIです。
- 複数のセッションを横断して抽出する
- セッションごとに散らばったActionを集め、重複は一つにまとめます。
- 後続のセッションですでに完了していたActionは、レビュー対象から除外します。
- 抽出したActionをその場で実行できる
- AIが実行条件を事前に判別し、条件が揃ったActionは承認後すぐに実行します。
- 判断が必要なActionは候補を先に提示し、候補にない指示もその場で追加できます。
デモでは、5つの会話から見つかった7件の候補を、重複、完了済み、曖昧な候補の処理によって3件のレビューへ減らします。
5 Sources → 7 Candidates → 2 Merged → 1 Completed → 3 To Review
一般的なAIエージェントは、ユーザーから与えられた依頼を計画し、実行することに長けています。 ToDoアプリは、登録済みのタスクを保存し、期限、担当、優先度を管理します。
しかし、依頼そのものが複数の会話へ散らばっていると、ユーザーが先に「何を頼み直すべきか」を見つけなければなりません。 別のセッションで完了した作業や、後から変更された条件も、通常はユーザーがつなぎ直します。
Open Loop Inboxは、その見落としと状態更新を引き受けます。
| 比較軸 | 一般的なAIエージェント | ToDo管理とToDo抽出 | Open Loop Inbox |
|---|---|---|---|
| 仕事の入口 | ユーザーが現在の依頼を与える | 登録済みタスク、または一つの会話から始まる | 複数の会話と実行証拠から残件を回収する |
| 基本単位 | 一つの依頼、一つのセッション | 一件ずつのタスク候補 | 複数ソースにまたがる一つのAction |
| 主な処理 | 与えられた仕事を計画して実行する | 保存、抽出、分類、期限管理 | 重複統合、完了除外、条件更新、実行 |
| 完了の扱い | 現在の実行結果を報告する | 人間がDoneへ変更する | 元の依頼と実行結果を結び、残条件を更新する |
| 人間に残る作業 | 頼む仕事を思い出し、文脈を渡す | 重複や完了済みの候補を整理する | 根拠と影響を見て、少数のActionを承認する |
Open Loop Inboxは、既存のエージェントやTask managerを置き換えません。 散らばった仕事から実行すべきActionを組み立て、承認後の実行をCodexや接続先へ渡す照合層です。
確定済みタスクの進捗管理には既存のTask managerが適しています。 Open Loop Inboxが扱うのは、タスクとして登録される前の約束と、別の場所で実行された後の証拠です。
会話から依頼らしい文を抜き出すだけでは、重複や完了済みの候補まで表示されます。 Open Loop Inboxは、回収から実行結果の記録までを一つの流れとして扱います。
flowchart LR
A["Codex sessions"] --> D["Recover<br/>候補を回収"]
B["Imported conversations"] --> D
D --> E["Reconcile<br/>重複、完了、変更を照合"]
E --> F["Review<br/>根拠と影響を確認"]
F --> G["Execute<br/>承認後に実行"]
G --> H["Receipt<br/>結果を記録"]
H --> E
- Recover:対象にしたCodexセッションと、明示的に取り込んだ会話から未完了候補を回収します。
- Reconcile:成果物と対象が同じ候補をまとめ、完了を示す後続の実行証拠がある候補を除外し、最新条件を採用します。
- Review:Action、元の発言、実行先、外部への影響を一枚のカードへまとめます。
- Execute:承認されたActionを実行し、結果をReceiptとして元の依頼へ結び付けます。
Receiptは単なる操作ログではありません。 次回の照合で、同じ仕事を未完了として再表示しないための証拠になります。
Codexは、このプロダクトを実装するために使っただけではありません。 Open Loop Inboxの情報源であり、照合と実行を担う環境でもあります。
保存されたCodexセッションには、ユーザーの依頼だけでなく、ファイル変更、コマンド実行、テスト結果も残ります。 そのため、別のサービスから「実装は終わったらしい」と推測するのではなく、実際の作業結果を完了の証拠として扱えます。
まだ作業が残っていれば、同じCodex環境で調査、コード修正、テスト、ファイル更新まで続けられます。 発見、判断、実行を別々のサービスへ渡さず、一つの流れとして閉じられます。
Open Loop InboxはCodex Pluginとして動作し、MCP Apps UIを使ってActionカードをCodexの右サイドバーへ表示できます。 ユーザーはカードを見ながらActionを承認、見送り、追加指示できるため、チャットで一件ずつ指示を書き直す必要がありません。
履歴の読取、照合、UIでの判断、実行、Receiptの記録までをCodex内で完了できます。 別のTask managerや外部ダッシュボードを行き来する必要はありません。
- 一つのプロジェクトで複数のCodexセッションを使う個人開発者
- 会議、ChatGPT、Codexを往復するファウンダー、PM、クリエイター
- 一日の終わりに、会話を読み返さず残ったActionだけを確認したい人
- 週次計画の前に、重複と完了済みを除いた状態から優先順位を決めたい人
- 完全自律より、根拠を見た短い承認を重視する人
一方、仕事が一つのToDoアプリだけで完結し、登録と状態更新が無理なく続いている場合は、既存のTask managerのほうが簡潔です。 録音品質や議事録生成を主目的にする場合も、それぞれの専用サービスが適しています。
Judge Sandboxは、認証も外部データも不要です。 架空の会話を使い、重複統合、完了済みの除外、追加確認、スワイプ判断、モック実行、Receipt、Undoまで体験できます。
デモサイトはCodex Sitesへ限定公開しています。 公開状態の詳細はデモサイト公開状況を参照してください。
- 「サンプルの1日を試す」を選択します。
- 右、左、上スワイプの短い練習を完了するか、スキップします。
5 Sources / 7 Candidates / 2 Merged / 1 Completed / 3 To Reviewを確認します。- Actionカードをスワイプするか、カード下のボタンを使います。
- 3件を処理し、Action Receiptを確認します。
スワイプできない環境では、ボタン、左右と上の矢印キー、Enterを利用できます。 Reduced Motionとモバイル表示にも対応しています。
履歴を横断できることと、何でも自動実行してよいことは別です。 Open Loop Inboxは、読取範囲と実行内容の両方に境界を置きます。
- Codex履歴は、指定したWorkspaceと件数上限の範囲だけを読みます。
- 会議やChatGPTの内容は、ユーザーが明示的に取り込んだものだけを扱います。
- Action、実行先、外部への影響を表示し、ユーザーの承認後にだけ実行します。
- メールは下書き、カレンダーは自分用の仮予定までとし、送信や外部招待は行いません。
- 購入、支払い、契約、公開投稿、破壊的削除は実行しません。
- Receiptには会話全文、秘密値、Tool出力全文を保存しません。
現在のJudge Sandboxは、架空のデータと決定論的なFallback分析を使用します。 GmailとCalendarも外部サービスへ接続せず、Demo Executorで再現しています。
Codex Pluginには、サンプルを試すSample mode、限定したCodex履歴を読むLive mode、指定した会話を読むImport modeがあります。 MCP Apps UIでは、サンプルActionと限定したLive Scanの結果をCodexの右サイドバーへ表示できます。 現段階のMCP Toolは読取専用であり、UIからのAction実行とReceipt保存はまだ接続していません。 Local CompanionはCodex履歴へ安全に接続できますが、Actionの自動抽出、照合、スワイプUIとはまだ接続していません。
Node.js 22.13以上を使用します。
npm install
npm run devターミナルに表示されたURLをブラウザで開きます。
本番ビルドと自動テストは次のコマンドで確認できます。
npm test
npm run lint
npx tsc --noEmitCodex CLIがインストールされ、Codexへログイン済みであることが前提です。
cd companion
npm start -- --workspace /absolute/path/to/projectブラウザでhttp://127.0.0.1:4317を開きます。
サーバーは指定したWorkspaceの限定された履歴だけを読み、Codex App Serverを外部へ公開しません。